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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(114)

2025年2月26日

 これにはハッとした。この時、気がついたのであるが、同じブラジル生まれでも、戦前育ちと戦後育ちでは顔つきが違う。戦前育ちは日本人的であり、戦後育ちはブラジル人的である。(戦後育ちは、日本の敗戦で、興醒めして、ブラジル人意識を持つようになった)
 山下によると、その頃は一世、二世という意識は本人たちにもなく、そういう言葉すら使われなかったという。
 だから、偶に日本語が話せない子供がいると、ブラジル生まれでも「ヤーイ、日本人なのに日本語が話せない」とからかわれた。
 その頃、やはりポンペイアに住んでいたという人が、二〇〇八年現在、サンパウロで健在であった。星野瞳...

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