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CNNスクープ=「射殺しようと狙っていた」=暗殺グループがモラエス氏を=連警が音声記録を発見

2025年2月27日

ブラジミール・ソオアレス容疑者(Divulgacao)
ブラジミール・ソオアレス容疑者(Divulgacao)

 連邦警察のクーデター捜査で、既に逮捕されている連邦警察内の潜入捜査官だった人物が、2022年12月に選挙高裁長官(当時)のアレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事の暗殺計画に言及する音声を同僚に送信した記録を連警が発見した。

 暗殺計画に関する音声記録はCNNブラジルが25日付(1)で独占的に報じたものだ。それによると、その音声はヴラジミール・ソアレス容疑者によるもので、ボルソナロ前大統領の元側近で後に逮捕されたセルジオ・ロシャ・コルデイロ容疑者との通話記録が公開された。
 ソアレス容疑者は昨年11月19日に、この記録がもととなって逮捕されている。それは、同じ頃に逮捕された、2022年当時に大統領府に所属していたマリオ・フェルナンデス容疑者ら4人の軍高官と共に、大統領として当選を決めていたルーラ氏と副候補のジェラルド・アルキミン氏、モラエス判事を殺害する計画を企てた嫌疑によるものだ。このグループは別名「黄色と緑の短剣」とも命名されていた。この5人は18日に連邦検察庁から起訴された34人の中にも含まれている。
 ソアレス氏はクーデター推進派として連邦警察内で内通者的な役割を果たしていたと見られ、外部のクーデター推進派グループに情報を提供していたという。同氏は2023年1月1日付でルーラ大統領の護衛に配属されたが、それ以前から移行期間中のルーラ氏の護衛グループの動きを偵察していたという。
 その頃に記録されたソアレス氏のメッセージの中には、「カネターダが実現するならば、私と私のチームは是非とも大統領をお守りしたい」というものがあった。カネターダとは大統領選の結果を無効にする条令の下書き(ミヌタ)のことだと思われる。
 また、ソアレス容疑者は別のメッセージで、「彼らはモラエスを射殺しようと狙っていた(Eles estavam com Moraes na mira para atirar)」との発言も行っていたことが明らかになっている。この発言はまだ守秘項目となっており、これ以上、詳細には伝えられないことになっているが、同容疑者はこの際、殺害を行うに使う銃弾などについても言及していたという。
 一方、23日には「黄色と緑の短剣」のリーダー格と見られているマリオ・フェルナンデス容疑者の音声も公開された。それは同容疑者が2022年12月7日に、上司だった大統領府秘書室長官(当時)のルイス・エドゥアルド・ラモス氏に対し、「条令は本物だ。昨日、大統領本人にも届けた」と語っていたものだった。
 この日付はボルソナロ氏が三軍総司令官たちにミヌタを提示したとされる日と一致する。
 フェルナンデス容疑者の弁護士のマルクス・ヴィニシウス・フィゲイレード氏は、「これだけではクーデターを容認したということにはならない」と反論している。
 同弁護士は、クーデター捜査の裁判に関し、事件発生当初にルーラ政権の法相だったとして、最高裁のフラヴィオ・ジノ判事の審理参加を禁じるよう求める訴えを起こしている。(2)(3)(4)(5)


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