PSDB=ラケルPE州知事が離党=党の消滅の危機の最中に

ペルナンブッコ州のラケル・リラ知事が民主社会党(PSDB)を離党することが決定的となり、党消滅が囁かれている同党の危機がさらに高まっている。25日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ラケル氏は左派の地盤が強いペルナンブッコ州で、党本部が同州にあるブラジル社会党(PSB)やルーラ大統領の労働者党(PT)の候補に勝利したPSDBの政治家として注目されていたが、3月に社会民主党(PSD)に移籍することになった。正式な発表日は3月10日だとされている。
PSDBペルナンブッコ州支部では、ラケル知事と州議会議長のアルヴァロ・ポルト氏との間で勢力争いがあったとされ、ポルト氏が支部の実権を握ったことで、再選を狙う2026年の知事選で不利になるのを嫌ったラケル氏が移籍を決めたとされている。
現在、噂されている連帯(SD)との党連立(フェデラソン)が予定通り行くならば、PSDBは26年の知事選で、SD所属で22年の知事選でラケル氏と決選投票を争ったマリリア・アラエス氏を擁立すると予想されている。
PSDBは現在、他党への吸収合併、もしくは党消滅の危機にあるが、ラケル氏の離党で、同党の知事は南マット・グロッソ州のエドゥアルド・リエデル氏とリオ・グランデ・ド・スル州のエドゥアルド・レイテ氏の2人だけとなり、立場がますます厳しくなってきている。