サンパウロ市=「ヌーネス市長の条例は違憲」=バイクタクシーに再開可能性も

サンパウロ州地裁は、バイクによるアプリのタクシー・サービスを無効としたリカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長令は違憲との判断を下した。27日付G1サイト(1)が報じている。
この判断は26日夜、サンパウロ州地裁第8法廷のジョズエー・ヴィレーラ・ピメンテル判事による暫定令の形で行われた。それによると、市政では、今回のような民間の交通サービスに関する規律を作ることはできるが、禁じることはできないとした。それは2012年に制定された連邦法12587号第18条に基づく判断だった。
これにより、1月27日から業務差し止めとなっていた99とウーバーの2社による、バイクによるタクシー・サービス再開のための道が開けたことになる。
99は判決後、声明で喜びを示し、「バイクのアプリ・サービスの合法性を示し、市民の移動を助け、市内で収入と労働を提供するという同社のサービスの影響を再確認するもの」と述べている。
ヌーネス市長は安全面を懸念し、2023年にアプリのバイクタクシー(モトタクシー)の営業を禁止する市長令を出した。これに99やウーバーが反発。サンパウロ州検察局も「企業による自由競争の権利を奪うものだ」として反対の立場をとっていた。
サンパウロ市は今回の判断に対し、異議申し立てを行うことが可能だ。