サンパウロ州内陸部＝路上生活者収容施設で火災＝4人が死亡、放火犯を逮捕

　9日、サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポスで、路上生活者や病人の収容施設で火災が発生。4人が亡くなり、9人が負傷する惨事となった。警察は既に、ソファーに放火した男性を逮捕している。10日付フォーリャ紙（1）が報じている。
　火災現場となったのはサンジョゼ・ドス・カンポス中央部のセバスチアン・ウメル街で、10日未明に火災が発生。消防隊が呼ばれ、消火作業と共に、中にいた人たちの救出を行った。
　この火災では4人が炭化した遺体で発見された他、9人が重軽傷を負い、病院に運ばれた。出火当時、この施設には22人が収容されていたが、その内の6人は自力ではベッドから動けない状態で、消防隊の助けを得て救出された。中には窓から這い出して逃げた人もいた。
　施設の設立者であるアンドレア・ラポルタさんは夜中に住人に起こされたといい、「住人の1人が燃料を使ってソファに火をつけようとしていると聞き、その場に駆けつけたが、その時にはもう火が燃え広がっていた」と語っている。
　その男性は既に逮捕されたが、アンドレアさんは、「薬物を使うなら受け入れられないと彼には伝えてあった。彼は働いてもいたのでレストランで食べることはできると言った。喧嘩まではしていなかったのだが、見ての通りだ」と語っている。