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サンパウロ州防災局=デング熱対策に無人機=マイリポランで駆除剤散布

2025年3月14日

幼虫駆除剤を撒く無人機(© Paulo Pinto/Agência Brasil)
幼虫駆除剤を撒く無人機(© Paulo Pinto/Agência Brasil)

 サンパウロ州防災局がサンパウロ大都市圏マイリポラン市で、デング熱を媒介するネッタイシマカ駆除のため、農薬散布などに使う大型無人機(ドローン)を使った駆除剤の試験散布を行ったと12日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 試験散布に使われたのは、通常は農薬散布などに使われるアグラスMG1Pと呼ばれる無人機で、汚れた水が溜まったプールやゴミが溜まる場所、蓋がない開放型貯水槽、保健当局の呼び出しに応じない地域のような、蚊の繁殖地点がある住宅地域でのテストが行われた。
 アグラスMG1Pは15~20分間飛べるバッテリーを搭載しており、高度50メートルまで到達できる。また、操縦者から最大1キロ離れた場所まで飛ぶことができるが、今回の試験散布は都市部で干渉リスクが大きいため、可動域は約150メートルと低くなった。同機は10リットルまでの駆除剤を搭載できる。
 州防災局広報担当のマクスウェル・デ・ソウザ氏によると、マイリポランのデング熱患者発生率は15・9人/10万人で低いが、同市農村部の別荘は広い土地の中にあり、医療チームのアクセスが困難だという。試験で使った無人機は住民と連絡が取れないという保健当局の悩みを聞いたミリタリーハウス技術センターが提供したもので、観測用の無人機による初期確認作業後に派遣され、薬剤散布を行った。
 結果は良好だったが、研究班は地方の市役所でも利用しやすい小型無人機や錠剤の殺幼虫剤の使用も検討中だ。州政府は公的機関と民間機関のパートナーを探しているが、無人機で困難地域にアクセスできた場合でも、地域住民による予防策実行に勝る戦略はない。蚊の繁殖場所の75%は玩具やプラスチックの小片、ゴミが溜まった貯水タンク、排水溝、側溝など、住民にしかアクセスできない所にあるからだ。


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