ルーラ大統領夫人=1週間先に日本に出立=渡航不正の疑惑騒ぎで

ルーラ大統領夫人のジャンジャ氏が、大統領の訪日より約1週間早く日本に発った。18日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ジャンジャ氏は、日本行きのスタッフと共に一足先に日本へ向かった。大統領が国外で公務を行う時はスタッフが先に現地入りするのが普通だが、その飛行機に乗じる形となった。スタッフには外交官や軍人、連邦警察官などが含まれている。
ジャンジャ夫人の国外渡航手続きは極めて慎重に進められており、国外渡航の際はその詳細は明かさないのが常となっている。(2)
それは、野党側の下議たちがジャンジャ夫人が2月初旬にローマを訪問した際の渡航状況を調べるよう、連邦検察庁に要請して以来、さらにガードが固くなっている。野党側は3万4600レアルの高級席にジャンジャ氏が座ったとし、違反行為を行っているのではないかとの疑問を呈したが、検察庁はこれを却下している。(3)
ルーラ大統領は今週末に日本に向かい、24日に到着する予定だ。大統領は今回の訪日で、ブラジル牛への市場開放や日本とメルコスルの自由貿易協定の可能性などについて話すことになっている。