SUS=歯の再建と修復治療保証=暴力被害者の女性のため

ルーラ大統領が、暴力被害で口腔の健康を損ねた女性に対し、統一医療保健システム(SUS)を通した歯の再建と修復のための歯科治療を保証する法律(第15116/2025号)を裁可し、3日付連邦官報に掲載したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
この法律で規定されている暴力被害者の女性のための歯科治療は、歯の再建や入れ歯の作成、美容治療や歯列矯正などのサービスで、公立の診療所や病院、SUSに所属する診療所や病院で優先的に治療を受けることが保証される。
家庭内暴力を受けた女性のための歯科再建プログラムを利用することを望む女性は、暴力の状況を証明する書類を提出する必要がある。プログラムへのアクセス基準は連邦政府が規定する。法律では、提供されるサービスを改善するため、教育機関や研究機関と提携することも認めている。
女性に対する家庭内暴力の60%以上は顔を主な標的としており、顔や口に残る傷が、自尊心を傷つけ、社会や職業の再編に必要な自信を損なうなどの、身体的なダメージ以上の影響を引き起こす可能性がある。
連邦政府は、このプログラムは口腔の健康回復のための無料の優先ケアを提供するだけでなく、被害者が最低限の尊厳を回復できるよう支援することが目的と説明している。この法律は3月初旬に連邦議会が承認したもので、大統領の裁可を待っていた。