ダニ・アウヴェス＝強姦無罪で損害賠償求める＝検察側は無効に抗議し控訴

　スペインでの強姦罪での裁判で高等裁判所から無罪判決を受けたブラジル人サッカー選手ダニ・アウヴェスの弁護人と検察側が新たな争いを始めていると、2日付CNNブラジル（1）が報じている。
　ダニは2022年12月31日にバルセロナのナイトクラブのトイレで強姦行為を働いたとして、23年1月に逮捕された。24年3月に100万ユーロの保釈金を払って出所したが、彼自身が何度も証言を変えるなど、不利な状況が続き、4年6カ月ほどの実刑判決が予想されていた。
　だが、3月28日に同国での2審にあたるバルセロナの高等裁で行われた裁判で、ダニは一転して無罪となった。理由は、原告の女性の証言に矛盾点が生じたためだった。
　原告側はまだ控訴の可能性を残しているが、ダニの弁護人は、今回の訴訟でダニが刑務所に入ったことで受けた損害賠償を求め、事件の無効化を進めている。
　これに対し、検察側は高等裁が下した無罪判決に対する不服を表明。原告側の控訴を終わらせないように動いている。