ANVISA=モクキリンのサプリ禁止に=成分認可を受けてないため

国家衛生監督庁(ANVISA)は3日、オラ・プロ・ノビス(和名:モクキリン、学名:ペレスキア・アクレアタ)をベースとする栄養補助食品(サプリメント)の販売を全面的に禁止した。3日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じている。 モクキリンはタンパク質、繊維、ビタミン、ミネラルが豊富なことで知られる食用植物で、ミナス料理の名食材としても知られている。濃い緑とねばねばした食感が特徴で、栄養豊富で農薬を使わずに栽培できるため、ブラジル政府やブラジル農牧調査研究公社も奨励している。
だが、ANVISAによると、モクキリンそのものは栄養補助食品の成分として認可されていないために、モクキリンを含むサプリメントの販売や広告を禁止することを決めたという。
ANVISAは「特定の技術規制に準拠していない成分を含む栄養補助食品の不正な広告や商品化、普及化にあたると判断したため、禁止措置を決めた」としている。
また、「栄養補助食品は病気の治療、予防、治癒などの治療効果を主張することができない」と説明。栄養補助食品はあくまでも、特定の栄養素、生理活性物質、プロバイオティクス(健康に役立つ生きた微生物)などを補うためのものとし、「特定の成分が栄養補助食品として認可されるためには、安全性と有効性の評価を受けなければならない」とも述べている。