サンパウロ州=保健不正で市長ら捜査=tiktokで人気の市長

10日、サンパウロ州ソロカバのロドリゴ・マンガ市長(共和者・RP)が連邦警察による家宅捜査を受けた。保健・医療関連の公的資金を流用していた嫌疑によるものだ。同日付G1サイト(1)が報じている。
この日は、サンパウロ州とバイア州のあわせて13市に家宅捜査・押収令状計33件が出された。ソロカバ市ではマンガ市長や元保健局長のヴィニシウス・ロドリゲス氏の自宅、市役所、市保健局、同市の共和者の役員室が家宅捜査を受けた。
その結果、連警は60万レアルの現金を押収、2千万レアルの資産の差し止めを行った。
マンガ市長は2012年にソロカバの市会議員となって政界入りした。それ以前は自動車のセールスマンとしてして知られ、テレビCMで有名になっていた。2021年に市長になってからは宣伝戦略やSNSを生かした市政アピールでインフルエンサーとなり、tiktok、インスタグラムにそれぞれ約300万人のフォロワーを持っている。「ティクトカー市長」の異名もとっていた。
だがその反面、2023年には教育部門での不正購買疑惑や市の財政不正の嫌疑で被告になるなど、物議を醸す側面も持っていた。(2)
捜査後、マンガ市長はtiktokに投稿し、「連警が家まで来たが、にんじんケーキやヌテラ、ポケモンといった、息子が好きなものを見つけただけだったよ」と連警の捜査を皮肉っていた。(3)