コロンビア=「ペトロ大統領は薬物中毒」=元外相がネット上で暴露

コロンビアの元外相がグスタヴォ・ペトロ大統領を「薬物中毒」と称して物議を醸している。24日付G1サイト(1)が報じている。
これはペトロ政権の元外相アルヴァロ・レイヴァ氏がSNS上で公開したペトロ大統領に宛てた手紙で明らかにしたものだ。それによると、ペトロ大統領は2023年6月のパリでの公務中に2日間、姿を消したとしている。
さらにレイヴァ氏は「パリであなたが薬物依存であることが確認できた。私はあなたを助け、適切な支援を提供すべきだった。真実は、あなたが回復しなかったということだ」と続けている。
レイヴァ氏はペトロ氏の忠実な部下だったが、昨年5月にパスポート発行に伴う不正入札疑惑が問題となり、辞任した。それ以来、レイヴァ氏は大統領に関して揶揄を行うようになっていた。
レイヴァ氏はペトロ氏が権力を乱用しているとも批判し、エコペトロル社のリカルド・ロア社長、アルマンド・ベネディティ主席補佐官、ラウラ・サラビア現外相が「大統領を誘拐した」と指摘している。
ペトロ大統領はこの手紙に怒り、SNSで反論。パリで姿を消したのは「パリに住む娘や孫と過ごしていたからだ」と釈明した。
この手紙は同国内でスキャンダルを引き起こし、ペトロ大統領に薬物検査を求める声が強まっている。同国では来年、大統領選も控えている。