ボルソナロ前大統領=集中治療室で召喚状=ライブ配信した直後に

【既報関連】3月25~26日に最高裁第1小法廷が行った22年大統領選後に起きたクーデター計画疑惑の核心1と呼ばれるグループの起訴状受理に関する審理で被告となったボルソナロ前大統領が、23日に集中治療室で召喚状を受け取ったと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。
ボルソナロ氏は腸の癒着を伴う腸閉塞で体調を崩し、ブラジリアのDFスター病院で12時間に及ぶ手術を受けた。現在はまだ、集中治療室におり、術後の回復を待っている。
だが、一般病室に移る時期もわからないというボルソナロ氏の下に、最高裁から、クーデター疑惑で正式な被告となったので5日以内に答弁書を提出するようにという召喚状が届いた。
3月の審理で被告となった8人の内、7人は4月11~15日に刑事訴訟の開始を直接伝える召喚状を受け取っているが、ボルソナロ氏は体調を崩し、13日に手術を受けたため、最高裁が召喚状の送付を差し止めていた。
だが、前大統領が22日に集中治療室からライブ配信を行い、インタビューにも応じていたため、召喚状を送っても良いと判断。病室に出向いた裁判所職員が書類を受け取ったことを示す受領書に署名するのを待つ様子は録画され、ネットでも流れた。
刑事手続きは予備捜査の開始も意味しており、弁護側は証人を提示し、弁護側の主張を証明するための新たな証拠の提出を求めることができる。予備捜査が終わると裁判日程が決まり、被告尋問などが始まる。
ボルソナロ氏や関係者は集中治療室への召喚状送付は非人道的と批判したが、ボルソナロ氏がビデオを流したことを批判する声も出ている。(6)(7)
24日には前大統領は血圧が上がり、体調悪化で検査なども受けていると報じられた。(8)(9)(10)(11)