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ルーラ大統領=ロシアでマドゥロ氏と会談へ=選挙後初の直接対面

2025年5月6日

2023年5月、ブラジル大統領府にマドゥーロ大統領(左)を迎え入れたルーラ大統領(右)(Foto:Marcelo Camargo/Agência Brasil)
2023年5月、ブラジル大統領府にマドゥーロ大統領(左)を迎え入れたルーラ大統領(右)(Foto:Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 ルーラ大統領は、第2次大戦におけるドイツ降伏80周年を記念する「戦勝記念日」式典に出席するため、9日にロシアを訪れる予定で、現地ではベネズエラのマドゥロ大統領との首脳会談が行われる見通しだと4日付ポデール360など(1)(2)が報じた。両首脳はプーチン大統領の招待で式典に出席する。
 両者が直接対面するのは、2024年7月のベネズエラ大統領選以降で初。同選挙では複数の野党候補が立候補を阻まれ、不正が指摘されたが、マドゥロ氏が3選を果たした。国際的批判が高まる中、ルーラ氏は当初「異常はない」と述べたものの、最終的に中立的立場を取り、大使を就任式に派遣した。ルーラ氏はこれまでもマドゥロ政権を擁護し、「民主主義は相対的な概念」との見解を示してきた。
 2023年5月には大統領府でマドゥロ氏を迎えて個別会談を実施。他の南米首脳との会合の一環だったが、二国間会談を行ったのはマドゥロ氏のみであり、「国際的再評価」とも受け止められた。ルーラ氏はベネズエラ批判を〝解釈の違い〟と一蹴し、米国による経済制裁を「戦争以上」と厳しく非難した。
 同年10月、政府と野党は選挙監視団の受け入れに合意したが、マドゥロ氏はその後、欧州連合(EU)の招待を撤回し、野党候補の立候補も妨害、合意に反する対応を取った。ブラジル選挙高裁(TSE)も当初は監視団派遣を予定していたが、マドゥロ氏が「ブラジルの投票機は監査不能」と発言したことを受け撤回した。以降ルーラ氏は距離を置いたが、マドゥロ氏はこれに理解を示し、同年末にはルーラ氏の手術の快復を祈る意を表した。
 なお、ボルソナロ前政権下ではマドゥロ政権とは国交断絶だった。


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