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ボリビア=親エヴォ派の女性判事を拘束=元大統領の強姦疑惑での逮捕却下で

2025年5月7日

エヴォ氏(Agencia EFE)
エヴォ氏(Agencia EFE)

 ボリビアでエヴォ・モラエス元大統領への逮捕命令を無効にした判事が逮捕される事態が起きた。5日付G1サイト(1)が報じている。
 逮捕されたのはリリアン・モレノ氏で同国の東部サンタクルス・デ・ラ・シエラで身柄を拘束された。モレノ判事は4月30日にエヴォ氏の逮捕のみならず、資産差し押さえや国外脱出の禁止に対しても拒否を行っていた。
 法務省は4日に、憲法決議の不服従並びに法に反する規定の押し付の罪でモレノ氏に対して告発を行っていた。ロジェール・マリアカ検事総長は「十分な根拠に基づき逮捕を行った」と語っている。
 事の発端は、エヴォ氏がまだ大統領だった時代に、少女に対しての虐待並びに人身売買行為が行われていたとする嫌疑が浮上したこと。2015年にエヴォ氏は15歳の少女を妊娠させた疑いが持たれている。
 エヴォ氏に対しては昨年の10月に逮捕名命令が出されたが、同氏はコカ栽培で有名なチャパレ地区に逃げ込み、同氏の熱心な支持者たちが逮捕を防ぐために強固な監視体制を築いていた。
 エヴォ氏はこのほかにも、2020年にお蔵入りになったものの、14〜18歳の未成年への強姦疑惑で2019年に捜査を行われたほか、2024年には同国南部タリハで人身売買の嫌疑での捜査が行われている。
 検察は、エヴォ氏が当時所属の政党・社会運動の青年部隊の娘たちを引き換えに両親に便宜を図っていたと主張している。
 エヴォ氏は後継者だったアルセ大統領と対立。自身が2019年に大統領4選を可能にするために施行した法律を、2023年に無効にされる形で被出馬権を喪失した。だが、自らが党首の新党を結成し、8月に行われる大統領選への出馬を目指している。(2)


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