女性相=シーダ氏からマルシア氏に交代=ルーラの女性票回復目標とも

ルーラ大統領は5日、女性相をシーダ・ゴンサルヴェス氏からマルシア・ロペス氏に交代させた。2026年の大統領選を睨んでのものと報じられている。同日付G1サイト(1)が報じている。
今回のシーダ氏の解任について大統領府は「重要な地位を占める省において機能が惰性化し、主導権が弱っていた」と、その理由を説明している。
この交代は2026年の大統領選に向け、ルーラ氏の女性票の回復を狙ったものでもあるようだ。その背景にはクエスチ社が4月2日に発表した世論調査の結果がある。この調査で女性間のルーラ政権への不支持利率(53%)が支持率(43%)を上回ったが、これはルーラ政権史上で初のことであった。
ルーラ氏は以前から女性省の方向性に対して不満を漏らし、同省に対し「女性への暴力と戦うことは大事で、活動が十分だったとは言えない。それだけでなく、もっと所得創出や教育、職業訓練など他の課題にも取り組む必要がある」と捉えている。
後任のマルシア・ロペス氏はルーラ第2期政権時代に開発相を務めた。
辞任会見でシーダ氏は「無能だから辞めさせられたわけではない。私は平静なままだ」と語り、1月に部下にモラル・ハラスメントを行ったとして連邦内部総合統制局(CGU)に対して訴えを起こされていたが「それは関係ない」と否定した。(2)
これで1月以来、ルーラ政権で5人目の閣僚交代となる。