グアルジャ=空港が26年に開港予定=渋滞緩和で観光客誘致に弾み

サンパウロ州沿岸部グアルジャ市では商業便向けの新空港が建設中で、運営開始は2026年上半期を予定。この空港は観光地であるバイシャーダ・サンチスタ地域へのアクセスにおける交通渋滞の緩和に寄与し、同地域の経済的発展に大きな影響を与えると期待されていると1日付ジアリオ・ド・リトラルなど(1)(2)が報じた。
この「グアルジャ都市圏民間空港」の第一期工事は4月14日に完了し、全長1390m、幅45mの滑走路が完成。これはリオのサントス・ドゥモン空港の主要滑走路を上回る規模だ。新空港では、最初は最大50人程度の乗客を想定した小型航空機の運航が認可される見込みだという。排水システムの改善や、公共区域と制限区域を分ける運用柵の整備も実施された。
第二期工事では乗客ターミナルの建設が進められ、これは民間航空監督庁(Anac)の認証を取得するための重要なステップとなる。この認証を得ることで、市は航空会社との間でフライトルートや運航頻度の交渉を行うことが可能となる。工事は年内に完了の予定。
このプロジェクトは市役所と連邦政府とのパートナーシップを通じて進められており、「経済活性化計画(PAC)」から2050万レアル(約5億1千万円)の予算が提供されたとされている。
同空港は1960年代に建設されたサントス旧空軍基地跡地に位置し、今もブラジル空軍(FAB)が運用している。年間最大20万人の乗客受入れが期待されており、需要に応じてさらに拡張も可能とされている。
港湾航空省によれば、新空港は地域投資の重要な入り口となることが期待されている。
この空港整備に加え、連邦政府はバイシャーダ・サンティスタ地域のインフラ強化に向けた複数の施策を計画しており、サントスとグアルジャを結ぶ海底トンネルの建設や港の水深確保作業、物流ターミナルの入札などが進められている。
これらの取り組みは地域経済の活性化を促進するとともに、サンパウロ州沿岸部が国全体の経済発展において果たす役割をさらに拡大することを目的としている。