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最高裁=2判事が審理で激しく口論=公人に対する名誉毀損めぐり

2025年5月9日

ジノ判事(右)とメンドンサ判事(Reproducao)
ジノ判事(右)とメンドンサ判事(Reproducao)

 最高裁での審理中にフラヴィオ・ジノ判事とアンドレ・メンドンサ判事が激しく口論を行い、注目が集まった。7日付G1サイト(1)が報じている。
 これは7日の全体審理の際に起こった。審理内容は、公人に対し名誉毀損となる言動を行った被告に対しての刑罰を重くするか否かについてだった。
 この時、ジノ判事が、公人が就いている職務を理由として侮辱行為が行われる場合は刑罰強化は必要とした。
 メンドンサ判事はルイス・ロベルト・バローゾ長官の投票に同意する形で、その中傷発言が他者になりすました形で行われた場合のみ厳罰化するとした。同判事は「気が狂っている」「無能」などと呼ぶことは公人であることを理由に厳罰を科す理由にはならないとした。
 だが、その後の議論でバローゾ長官が「誰かを〝泥棒〝と呼ぶ場合は犯罪になりうる」と発言した際、メンドンサ判事は「泥棒と呼ぶのは個人的な意見に過ぎない」と発言。これにジノ判事が「人を泥棒と呼ぶのは重大な問題だ。私には受け入れられない。モラルの柔軟性が国を堕落させる。それは犯罪であり、批判ではない」と反論した。
 それに対しメンドンサ判事が「私は仮に泥棒と呼ばれても他の人と変わらない」と返すと、ジノ判事が「ならば、裁判の証言台で弁護士があなたを泥棒呼ばわりしたら、その時のあなたの反応は?」と返し、メンドンサ判事は「その時、その弁護士は一般人と同じ刑罰が科されるだろう」と答えた。
 ジノ判事はルーラ政権での前法相、メンドンサ判事はボルソナロ政権時代に法相を務めている。


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