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中国=ブラジル5社の大豆輸入再開=ルーラ訪中控え経済関係強化

2025年5月9日

収穫される大豆(Foto: Divulgação/Conab)
収穫される大豆(Foto: Divulgação/Conab)

 8日付ロイター通信によると、中国政府は、植物検疫上の理由で一時停止していたブラジル企業5社からの大豆輸入を再開したことが、関係者および中国税関データベースを通じて明らかとなった。(1)
 米中間の貿易摩擦を受け、中国政府は米国からの輸入依存を減らし、供給元の多様化を進めている。特に大豆の最大輸入国である中国は、2024年の輸入量が過去最高の1億5万3千トンに達し、そのうち7400万トン超がブラジル産だった。25年にはブラジル産大豆の記録的な収穫が見込まれており、第2四半期の中国の輸入量も再び過去最高を更新する可能性が高いと予測されている。
 関係筋によれば、対象となる5社からの輸入は4月25日に再開された。ルーラ大統領による中国公式訪問を数週間後に控えた時期であり、中国が米国との貿易対立に対抗すべく国際的な連携強化を模索する文脈とも重なる。
 ロイターは今年1月、中国が「テラ・ロシャ」「Olam」「C.Vale」「カーギル・アグリコラ」「ADMブラジル」の各社に関連する事業体からの大豆輸入を一時停止したと報じていた。カーギル社のような多国籍農業企業は、中国向け輸出の認可を受けた複数の子会社を有している。
 ブラジル政府は輸入停止の通達を受けた際、中国側との協議の意思を表明し、先月には農業省を通じて該当企業に関する情報を提供した。
 中国税関のデータベースでは、上記5社と一致する名称を持つ全ての事業体が「通常」登録ステータスに復帰している。ただし、再開日などの具体的な更新時期は記録されておらず、ロイターもそれ以前の登録状況について独自に確認することはできなかった。


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