サンパウロ市=元同性婚相手を殺害で逮捕=私立校女性教師殺人事件で

【既報関連】4月下旬にサンパウロ市南部で発生した私立校女性教師フェルナンダ・ボニンさんの殺害事件に関し、昨年まで同性婚関係にあったフェルナンダ・ファジオ容疑者が殺害命令犯として逮捕されたのを始め、これまでに4人が逮捕されている。
この事件は4月28日にフェルナンダさんが学校に姿を見せなかったことで捜査が行われ、インテルラゴス・サーキットの空き地で遺体となって見つかったものだ。
このとき、ファジオ容疑者が前日4月27日に連絡をとっていたと供述していた。一時的に2人の間の子供を預かっていた同容疑者は、フェルナンダさんの家に比較的近い通りから「車が動かなくなったから助けに来てくれ」と頼み、30分後に車が動いたのでフェルナンダさんの家に行ったが行方が分からなくなっていたと警察に語っていた。
だが数日後に、フェルナンダさんの自宅アパートの監視カメラから、ファジオ容疑者の電話を受けて間もない時間にフェルナンダさんが、遺体現場からは見つかっていなかった自動車で出かけた姿が映し出された。
そのため市警は殺人事件を疑いファジオ容疑者に再度聴取を行った。すると6日には、フェルナンダさんの車をある男女が運転して乗り捨てた映像を警察が得たことで、運転したジョアン・パウロ・ボウルイン容疑者が逮捕された。
市警は9日にファジオ容疑者を殺害命令の容疑で逮捕した。同容疑者自宅からは殺害現場にあった、首を絞めるのに使われたのと同種の靴紐が見つかった。同容疑者は殺害理由を「別れを受け入れられなかった」と語っている。
さらに殺害実行犯としてイヴォ・レゼンデ・ドス・サントス、ロゼンベルグ・ジョアキン・デ・サンタナ両容疑者が11日までに逮捕されている。(1)