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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(166)

2025年5月16日

 当人が嫌疑を否定、証拠もあがらなかったのである。 
 しかし、その釈放は翌一九四五年の十一月で、終戦後である。一年以上、拘置されていたことになる。
 そういうこともあって、日系社会では、興道社犯行説は根付き、戦後も長く、半世紀以上、信じられ続ける。真実の追究はされなかった。

元結社員の証言

 が、二〇〇四年、筆者は結社員だったという人から、話を聞くことができた。
 佐藤正信という名で、パラナ州のローランジャに住んでいた。 
 知人が、それを教えてくれ、筆者は訪問した。その知人が態々、同行してくれた。
 (秘密結社の結社員などというからには相当の曲者に...

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