INSS不正疑惑=134・5万人が返還請求=確認は公式サイトか電話で

【既報関連】年金や恩給からの不正割引で被害を受けた可能性がある年金受給者に対し、国立社会保障院(INSS)が13日、割引を許可していたかを問う通知を送り始めたところ、返答開始から3日目の16日17時までに134万5817人が割引は許可していないとし、割引額の返還を請求したと16日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
年金受給者に関する書類を偽造して会員数を増やし、無許可で月額割引を行っていたとされる団体は41に上る。
INSSが被害を受けた可能性のある受給者に通知を始めて以来、INSSの公式サイトやアプリMeu INSSにアクセスした人は3496万465人おり、内599万7999人が割引の有無を確認したという。
また、同サイトや電話135で実際に割引を受けていたことを認め、INSSの質問に返答したのは137万635人で、2万4818人は割引を許可したと認めた一方、134万5817人は割引は無許可で行われていたとして、返還を要請したという。
割引を行っていた団体は15営業日以内に、返還を要請した受給者の登録や割引は本人の要請で正規の手続きを経て行われていたことを証明する必要がある。
なお、不正疑惑の報道後、偽サイトや偽電話、偽SNSを使い、割引の有無を確認できるとか、生存証明が必要などという詭弁を使った詐欺が横行(2)。万単位の被害を受けた人も発生する中、INSSは割引に関する問い合わせや返還請求は同院の公式サイトや公式アプリ、電話135のみで対応すると強調。それ以外の手続きはこれらの手段か事務所での対面対応を利用するようにと警告している。