サンパウロ市＝集団暴行の動画で波紋＝軍警3人が停職処分に

　サンパウロ市で軍警3人が男性1人に殴る蹴るの集団暴行を加えた動画が拡散されて問題となり、軍警3人が停職処分を受けた。20日付G1サイト（1）が報じている。
　問題となった動画は、18日未明にサンパウロ市南部ジャルジン・ダス・インブイアス地区で撮影されたものだ。そこでは、男性に職務質問を行った軍警3人が、男性を取り囲み、警棒で殴ったり蹴ったりする様子が映し出されていた。
　動画に映っていた軍警は第27州都軍警大隊所属の軍曹1人と兵士2人で、軍警の1人は警棒で被害者を少なくとも20回殴った上、腹部を蹴り、もう1人がそれに加担。さらにもう1人が長銃を持ち、その様子を観察していた。
　18日未明に録画された動画は、拡散されると同時に大問題となり、身元が判明した軍警らは停職となった。3人は市中央部にある軍警監察局に連行されて取り調べを受けた上、人権や業務手順に関する講義を受けることになっている。
　軍警はグローボ局の取材に対し、職務質問を受けた男性は盗難バイクに乗っていた上、強盗や誘拐の前科もあったと答えたが、暴力行為は軍警のガイドラインに沿ったものではないともコメントしている。