外交官アザンブージャ氏死去=リオ92で活躍、国際平和に貢献

ブラジルを代表する外交官だったマルコス・アザンブージャ氏(90歳)が28日に亡くなった。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
1935年にリオ市で生まれたアザンブージャ氏は、1956年にリオ・ブランコ研究所に入所。1959年にニューヨークの国連ブラジル代表部に就任したことを皮切りに外交官としてのキャリアを始めた同氏は、メキシコ、ロンドン、ブエノスアイレスの伯国大使館に勤め、1978年に第一級公使に昇格した。(2)
1989年にはスイスのジュネーブで軍縮・人権問題のブラジル代表部を率い、外務省の事務次官(1990〜92年)を務めた1992年には、国際環境会議「リオ92」のコーディネート役を務めて注目された。
その後、アルゼンチンのブラジル大使(1992〜97年)、フランスのブラジル大使(1997〜2003年)を務めた。
その後も、安全保障や軍縮に関する国際フォーラムの一員としても、晩年まで活動し続けた。その中には大量破壊兵器委員会や核不拡散のための東京フォーラムも含まれている。
また、ブラジル歴史地理学研究所(IHGB)や国立歴史美術遺産院(Iphan)、ブラジル国際関係センター(CEBRI)、ロベルト・マリーニョ財団などの文化保存団体の活動にも積極的に参加。外交官としてのキャリアと作家および学者としての活動を両立させ、国内で最も尊敬を集める外交官の一人として知られていた。