国際獣疫事務局=ブラジルは口蹄疫清浄国=ワクチン接種なしで認定

国際獣疫事務局(WOAH)が29日、パリで開催された第92回世界代表者総会で、ブラジルはワクチン接種なしで口蹄疫の清浄状態にあると認定したと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
口蹄疫に関する衛生状態の変更は、少なくとも12カ月間、口蹄疫のワクチン接種を停止し、ワクチン接種を受けた動物の入国も禁止した状態で、口蹄疫が発生しなかったことが確認された場合に認められる。
ブラジル政府は2024年5月2日に、最後まで口蹄疫のワクチン接種を行っていた12の連邦自治体でのワクチン接種を終えたとして、ワクチン接種なしで口蹄疫の清浄状態にあると自己宣言した。(4)
今回は、ブラジルの衛生状態改善が国際的に認められたことになり、農務省のマルセロ・モタ氏動物衛生局長が証明書を受け取った。また、来週はルーラ大統領とカルロス・ファヴァロ農務相を含む代表団がフランスを訪れ、WOAHのエマニュエル・スベラン事務局長による認定書授与式に出席することになっている。
新しい衛生状態認証により、日本や韓国のように要求が高く、収益性も高い市場でもブラジル産の食肉が取引される可能性が高まった。
農務省によると、ブラジルでの口蹄疫発生は2006年以降、途絶えており、その後、順次、連邦自治体単位で口蹄疫清浄地域の認定が行われていた。
ブラジル農牧連合(CNA)は、今回の認定は全国の農業生産者と全ての国民にとっての歴史的勝利と評価している。(5)