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中国Vivoがブラジル市場に参入=ZFMで製造、高画質撮影に強み

2025年6月3日

「Jovi V50」(Foto: Divulgação)
「Jovi V50」(Foto: Divulgação)

 中国最大手のスマートフォンメーカーで、世界第4位のシェアを誇るVivo(維沃移動通信)は1日、ブラジル市場での製品販売を開始した。ブラジルでは、プロバイダーのVivoとの混乱を避けるため、Joviという名前を採用。Joviは2024年にブラジルでの事業基盤を確立し、翌25年1月にはマナウス自由貿易地区(ZFM)において製造を開始していた。同日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 マナウスの電子機器製造業者GBRとの戦略的提携に基づく事業は、現地での生産体制の整備により、実現した。併せて、光学分野で世界をリードするツァイスとの既存のグローバル戦略的パートナーシップも継続されている。
 Joviの最高経営責任者(CEO)であるアラン・フェン氏は、「ブラジル市場へのブランド拡大の関心は数年前からあった。決断後は現地の市場、消費者、潜在的なパートナーについて慎重に調査を進めた。現地のノウハウと中国から輸入した生産ラインを融合することで、世界から認められる品質水準を維持している」と説明した。
 同社によれば、現地生産は競争力の向上を保証するとともに、ブラジルの消費者との距離を縮め、技術サポートや販売後のサービスの利便性を高めるためのものだという。これらはいずれも、メーカーと消費者の間に信頼関係を構築するための基本的要素だ。
 今回、ブラジル市場に投入されたのは5G対応の2機種だ。
 「Jovi V50」は、ツァイスと共同開発したプロフェッショナル向けポートレート機能を搭載し、プレミアムなデザイン、長時間駆動のバッテリー、急速充電技術を特徴としており、創造性および個人表現を重視する消費者層を主要なターゲットとしている。また、差別化の要素として「Aura Light」と呼ばれる独自のリングライトがある。この機能によって光の強度および色温度を調整することが可能であり、光量の少ない環境でも写真や動画において高いパフォーマンスを発揮することができる。希望小売価格は512GBモデルで4999レアル。
 一方、「Jovi V50 Lite」は、終日使用可能なバッテリーと薄型デザインに加え、日常使用に適した独自のカメラ性能を備えており、外観の美しさと差別化を求める消費者層を主な対象として開発された。希望小売価格は256GBモデルで3199レアルだ。


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