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大統領選支持率調査=現・前大統領は全く同率に=他の右派候補4人も引分け

2025年6月6日

ルーラ氏と引き分け得る右派候補ら(左からボルソナロ氏、タルシジオ氏、ミシェレ氏、ラチニョ氏、レイテ氏、5日付CNNブラジルの記事の一部)
ルーラ氏と引き分け得る右派候補ら(左からボルソナロ氏、タルシジオ氏、ミシェレ氏、ラチニョ氏、レイテ氏、5日付CNNブラジルの記事の一部)

 クエスチがジェニアル・インヴェスチメントスの依頼を受けて行った26年大統領選での支持率調査によると、ルーラ大統領(労働者党・PT)はボルソナロ前大統領(自由党・PL)とは全く同率で引分け、他の右派候補4人とも誤差の範囲内で引き分けたと5日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
 今回調査は5月29日から1日に全国の16歳以上の有権者2004人を対象に行われたもので、統計上の誤差は上下2%ポイント(PP)、調査の信頼性は95%だ。
 今回調査は4月の調査と同じ顔ぶれで行われており、八つのシナリオでの決選投票での支持率を調べた。今回は、ルーラ氏の支持率低下と右派候補者の知名度上昇とで引分ける例が増えている。
 第1のシナリオはルーラ氏対ボルソナロ氏で、前回調査では44%いたルーラ氏支持者が41%に減り、ボルソナロ氏が40%を41%としたことで、完全同率となった。どちらにするか決めていない未定者は3%から5%に増えたが、白票/無効票/不投票(以下、白票)は13%のままだった。
 第2の例はルーラ氏対タルシジオ・サンパウロ州知事(共和者)で、ルーラ氏の支持率が43%から41%に落ちた一方、タルシジオ氏の支持率は37%から40%に上昇。ほぼ同率で引分けとなった。未定は4%が5%に増えたが、白票は16%から14%に減った。
 第3例のルーラ氏対ミシェレ前大統領夫人(PL)も、43%対39%で引分けとなった。前回は44%対38%で、ルーラ氏がリードしていた。なお、未定は3%が4%に微増し、白票は15%が14%に微減した。
 第4例は42%対35%でルーラ氏がリードしていたラチニョ・ジュニオル・パラナ州知事(社会民主党・PSD)とのシナリオで、今回は40%対38%の僅差で引分けた。未定は4%が5%に微増、白票は19%が17%と微減した。
 第5例のルーラ氏対リオ・グランデ・ド・スル州のエドゥアルド・レイテ知事(PSD)も40%対36%で引分けた。未定は5%、白票は19%だった。
 第6例はルーラ氏とボルソナロ氏三男のエドゥアルド休職下議(PL)で、44%対34%でルーラ氏優位となった。未定は5%、白票は17%だった。
 第7例のルーラ氏対ロメウ・ゼマ・ミナス州知事(ノヴォ)もルーラ氏優位だが、43%対31%で12PPだった差が42%対33%の9PP差に縮まった。未定は5%が6%に微増。白票は21%が19%に減った。
 第8例のルーラ氏対ロナルド・カイアド・ゴイアス州知事(ウニオン)も大統領優位だが、44%対30%が43%対33%となり、差は縮小。未定は4%が5%に微増したが、白票は22%が19%に減少した。
 調査では、回答者の66%がルーラ氏の再出馬に反対しており、ボルソナロ氏の出馬に反対している人も65%いることが判明。ボルソナロ氏に代わる右派候補はタルシジオ氏とミシェレ氏が17%と16%で拮抗しているが、ボルソナロ氏支持者の間ではミシェレ氏44%、タルシジオ氏17%と大差がついた。ラチニョ氏は11%、レイテ氏とエドゥアルド氏は各4%、ゼマ氏は3%だった。


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