インテルラゴス・サーキット=男性の死因は窒息死=殺害事件の線で固まる

【既報関連】サンパウロ市南部インテルラゴス・サーキットで企業家のアダルベルト・アマリリオ氏(33歳)が遺体で発見された件に関する検死で、諸々の事実が明るみに出てきている。
アダルベルト氏は5月30日に同サーキットのイベントに参加した後に行方不明となり、6月3日にサーキット内の建設現場の穴の中でズボンと靴を脱がされた状態の遺体が発見された。当初、遺体には外傷がないと判断され、事故死の可能性も含めた捜査が続いていた。(1)
だが、16日、検死の結果、同氏の首に絞められた可能性を示す傷跡があったと報じられた。さらに17日、アダルベルト氏の膝に負傷の跡が見られていたことも発覚した。17日には、同氏の死因は絞殺または胸部圧迫による窒息死で、推定死亡時刻は遺体発見の36時間から48時間前との発表も行われた。(2)
同氏の死に関しては、単なる事故で穴に転落した可能性も考えられていたが、この発見により、警察は殺害事件との線を固めている。警察では、アダルベルト氏は何者かによって殺害された後、穴に埋められたとの見方がなされている。(3)
警察は、アダルベルト氏の男性器周辺で精子のタンパク質成分を確認したことも発表。だが、これだけでは生物学的物質が発見されたとはいえず、肛門や口腔領域に関しては陰性だったという。(5)
次の段階で注目されているのは、アダルベルト氏の車で見つかった血痕が誰のものであるかだ。アダルベルト氏は駐車場に車を取りに行くと言って行方不明となり、発見された車内には4カ所に血の跡が残っていた。だが、市警殺人課によると、「血がついた推定時間は事件の起こるずっと以前であり、アダルベルト氏が死の直前に車にたどりつけていなかった可能性が極めて強い」との見方を示している。(4)
検死では麻薬やアルコールは検出されておらず、同市を最後に見た友人の、一緒にビールを飲んだという証言との矛盾も報じられている。