訃報=在サンパウロ総領事館元顧問弁護士 大原毅氏

サンパウロ市で6月23日午前、弁護士で日英両語の公証翻訳人として知られる大原毅氏(2世)が89歳で永眠した。通夜は24日午前8時半から、葬儀は同日13時からサンパウロ市ジャルジン・ヴァザニ地区にある「パス墓地(Cemitério da Paz)」(Rua Dr. Luiz Migliano, 644)で行われた。
大原氏は1936年3月31日、サンパウロ市生まれ。サンパウロ大学法学部卒。40年間にわたって在サンパウロ日本国総領事館顧問弁護士として活動。JICAサンパウロ事務所、国際交流基金サンパウロ事務所および日本学術振興会サンパウロ事務所の元法律顧問でもあった。
ブラジル日本文化福祉協会評議員会長、ブラジル滋賀県人会長などを歴任。サンパウロ日伯援護協会でも初代評議員会会長。サンパウロ人文科学研究所顧問、ブラジル日本比較法研究所の評議員会会長も歴任。晩年は「いこいのその」の会計監査役員を務めていた。
法務分野での功績のみならず、日系諸団体での献身的なボランティア活動と、日本文化の普及・継承への貢献が認められ、1998年にブラジル日本移民90周年記念外務大臣表彰、2004年に瑞宝中綬章を受章した。