サンパウロ市=地下鉄6号線で走行テスト=27年下半期操業に向け前進

サンパウロ市地下鉄6号線の最初の車両は来月到着する予定で、納入に遅れがなければ7月からは最初の車両を走らせるテストが始まる予定と、23日付フォーリャ紙(1)が報じている。
6号線は北部のブラジランジアから中央部のサンジョアキンまでを結ぶ線で、2010年から計画が進んでいたが、工事の遅れが相次いで報じられていた。
だが、工事を受け持つ企業連合のリーニャ・ウニによると、全15駅中13駅で工事の50%以上が完成。駅によっては7、8割方完成した所もあることから、走行テストに踏み切ることになったようだ。
最初の走行テストの日時は未定だが、最初はモロ・グランデ操車場での静的試験が行われる。年内には全線でテストを行う意向だという。
6号線は来年の下半期にブラジランジアからペルジゼスまでが開通する予定だ。来年10月には大統領選や知事選を含む統一選が行われるが、その時期に州の業績アピールで地下鉄が開通されることは少なくない。
ペルジゼス~サンジョアキン間は2027年に開通する見込みだ。サンジョアキン駅の二つ手前の中央部クアトルゼ‐ビス・サラクラ駅の工事は、遺跡が見つかったことで遅れており、こちらは2029年に開業となる見込みだ。