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大統領選=ルーラが世論調査で苦戦=前大統領一家らとの比較で

2025年7月10日

ルーラ氏とボルソナロ一家をぶつける形の大統領選世論調査が行われたと報じるカルタ・カピタルの記事の一部
ルーラ氏とボルソナロ一家をぶつける形の大統領選世論調査が行われたと報じるカルタ・カピタルの記事の一部

 パラナ・ペスキーザスが24日、現時点で大統領選を行った場合、ルーラ大統領(労働者党・PT)は決選投票でボルソナロ前大統領(自由党・PL)に敗北し、その他のボルソナロ派候補とも誤差の範囲内の引分けという世論調査の結果を発表したと同日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 パラナ・ペスキーザスはパラナ州クリチバに本拠を置く世論調査機関で、保守層の影響力が強い地域に拠点があるため、他の主要世論調査機関と比較して、ボルソナロ前大統領にやや有利で、ルーラ大統領にやや不利な傾向が見られるとの指摘が一部の専門家やファイナンシャル・タイムス(5)などから出ている。
 今回の調査は、18~22日に全国で2020人の有権者を対象に行ったもので、誤差は上下2・2%ポイント(PP)、信頼度は95%だという。
 候補に見立てられたのは、ルーラ氏、ボルソナロ氏やその家族、サンパウロ州のタルシジオ知事(共和者)、元大統領候補のシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)、パラナ州のラチニョ・ジュニオル知事(社会民主党・PSD)、ゴイアス州のロナルド・カイアド知事(ウニオン)、パラー州のエルデル・バルバリョ知事(民主運動・MDB)だ。
 一次投票のシミュレーションは、PLの政治家が前大統領の時、ミシェレ夫人の時、タルシジオ氏の時、エドゥアルド休職下議の時、フラヴィオ上議の時、ロジェリオ・マリーニョ氏の時の6通りで行われた。
 一次投票では、前大統領が出馬した場合だけが37・2%対32・8%でルーラ氏が2位に甘んじた(誤差の範囲内で引分け)が、それ以外の場合は、ルーラ氏33・5%対ミシェレ氏30・2%(誤差の範囲内の引分け)、ルーラ氏34%対タルシジオ氏24・3%、ルーラ氏33・8%対エドゥアルド氏21・3%、ルーラ氏33・8%対フラヴィオ氏20・4%と、ルーラ氏が1位でPL候補2位の形が続いた。ただし、PL候補がマリーニョ氏の時は、ルーラ氏が34・2%で1位、それ以外のケースでは10・3~13・8%で3位だったシロ・ゴメス氏が15%で2位で、6・8%のマリーニョ氏は5位だった。
 決選投票のシミュレーションも、ルーラ氏対ボルソナロ氏の場合は39・7%対46・5%でボルソナロ氏が勝利。ミシェレ氏との場合はルーラ氏40・6%対ミシェレ氏44・4%、タルシジオ氏との場合はルーラ氏40・1%対タルシジオ氏43・6%で、誤差の範囲内だがボルソナロ派がリード。ルーラ氏が敗れる可能性が高まった。
 なお、エドゥアルド氏との場合はルーラ氏41・8%対エドゥアルド氏39・1%、フラヴィオ氏との場合はルーラ氏42・1%対フラヴィオ氏38・4%で、ルーラ氏がリードしたが、こちらも誤差の範囲内で、従来の調査よりルーラ氏が苦戦していることを物語っている。


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