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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(192)

2025年6月26日

 『我々は、臣道連盟の院外団ということでもよいのですが…』
 と言うと、
 『イヤ、そういうものが在ってもらっては困る』
 と…。
 吉川さんは、戦勝派と敗戦派の対立は、平和に事を収めようという考え方であった。
 話が噛み合わない、という感じだった。
 『ヤル』とは襲撃の意味だが、改まって表現する場合は、決行という言葉を使った」 
 この吉川の応対ぶりは、前章で記した通説、認識派史観の「臣道連盟=テロ組織」説とは、印象が大きく異なる。
 押岩は語り続けた。
 「我々は、キンターナに帰って、
 『臣道連盟や吉川中佐は頼るべき相手ではない』
 と同...

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