クーデター計画=前大統領弁護士らを捜査=シジ氏の家族に圧力か?

最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は25日、クーデター計画疑惑の捜査妨害を試みた嫌疑で、ボルソナロ前大統領の広報担当だったファビオ・ワインガルテン氏と担当弁護士のパウロ・コスタ・ブエノ氏を捜査するよう、連邦警察に命じた。同日付G1サイト(1)が報じている。
連邦警察によると、今回の捜査は、前大統領側近のマルセロ・カマラ被告と同被告の弁護士のエドゥアルド・クンツ氏がクーデター計画の捜査妨害を試みたかを判断するために、先週から始まった捜査の一環として行われる。
捜査命令は、クーデター計画疑惑などに関する司法取引を行った前大統領元側近のマウロ・シジ被告の娘の携帯電話にクンツ弁護士が連絡を試みたと思われる痕跡があったことに起因している。
連警によると、ブエノ氏やワインガルテン氏も、シジ氏の娘と連絡をとろうとした痕跡が見られたという。
また、クンツ氏とブエノ氏は、シジ氏の母親のアギネス・バルボーザ氏をサンパウロ州イピカで行われたイベントで取り囲んだことがあったと報告されている。
クンツ弁護士は先週、インスタグラムでシジ氏と交わした会話の内容を最高裁に提出し、シジ氏が「司法取引に応じるよう圧力をかけられた」と発言したとして、司法取引は無効だと主張していた。
ワインガルテン氏はSNSで、捜査命令が出たことに対しては「冷静に対処する」とし、「報道以外で捜査の内容を確認できるようになったら、また発言するつもりだ」と語っている。