日本＝「ミス・コロニア」オンライン＝カオリ・バンショウさん優勝

　日伯友好130周年を記念して文化プロデューサーの西川ダニエラさんが打ち出した新たな試みオンライン版「ミス・コロニア2025」の結果発表があり、メラニー・カオリ・バンショウさんが選ばれた。日本で実施されたこの大会は、在日ブラジル人社会の絆を深め、伝統と多様性を再認識する場としてコミュニティで高い評価を集めている。

　西川さんは2002年、在日ブラジル人コミュニティの交流と娯楽を目的に「ミス・ニッケイ・ジャパン」と「ブラジルフェスティバル」を日本で初開催して注目を集め、23年間続けた。それを時代の潮流を取り入れて、今年からオンラインに切り替えた。

　コンテストは完全オンラインで実施され、ブラジル国内外（特に日本）に居住する全ての日系人女性が応募可能となり、地理的な制約を取り払った。参加費無料で年齢制限はなく、申し込みはインスタグラム。1月から6月末までに最終選考者40人が選ばれ、7月1日から15日の間にネット投票が行われ、16日に結果発表された。

　大会はSNSを中心に展開され、各候補者の紹介や応援メッセージ、投票キャンペーンがオンライン上で活発に行われた。応募者には世界各地から声援が寄せられ、世代や距離を超えて、日系社会の一体感が再確認されたという。

　ミス・コロニア2025の受賞者は以下の通り。【ミス・コロニア】メラニー・カオリ・バンショウ、【第1プリンセス】ルシアナ・ユミ・シガキ・ヒノ、【ミス・コロニア幼児部門（0～2歳）】アンネ・ミユキ・ヤマサキ・ツノダ、【幼児部門（3～5歳）】サユリ・オリヴェイラ・ミヤガワ（母親パトリシアさんのInstagramより参加）、【幼児部門（6～8歳）】イザベラ・カオリ・ミラントーニ、【幼児部門（9～12歳）】カミラ・ナオミ・イヴァマ・アルヴェス。

　西川さんは「彼女たちは、日伯両国の文化を受け継ぐ象徴として、その魅力と誇りを体現しています。美を競う以上の価値を持つこの催しは、文化的アイデンティティの継承と可視化、世代間の橋渡しの機会となりました。デジタル時代においても日系社会の伝統は確かに息づいています。ミス・コロニアはその証であり、世界のどこにいても『つながり』を感じられることを示しました」と総括した。詳細は西川さんの公式インスタグラム（@danielanishikawaoficial）で発信中。