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アラサツーバ=ノロエステ盆踊り23日=地域最大の日本文化行事

2025年8月21日

アラサツーバノロエステ盆踊り
イベントフライヤー

 サンパウロ州ノロエステ(北西地域)における最大の日本文化行事「第57回ノロエステ盆踊り」が23日(土)午後7時より、アラサツーバ市のレシント・デ・エスポジソン「クリバス・デ・アルメイダ・プラード」で開催される。毎年数千人の来場者を集めるこの祭典は、地域社会に根付いた日伯文化交流の象徴的な行事として広く知られている。

 今年は、日伯外交関係樹立130周年、日本移民117周年、ノロエステ連合日伯文化協会の設立66周年、さらにアラサツーバ日伯文化協会創立97周年。例年以上に意義深い催しとして準備が進められている。

 アラサツーバ文協と共に主催するノロエステ連合(本田秀人会長)は1959年に結成され、同地域に散在する日系団体の活動を束ね、文化・教育・社会貢献の諸分野で重要な役割を果たしてきた。設立当初は戦後移民の生活基盤強化を目的とし、互助活動や語学教育を展開した。

 その後、盆踊りをはじめとする文化行事を通じて日系人の伝統を広めると同時に、地域社会に開かれた活動を推進してきた。同連合は「盆踊りは単なる祭りではなく、日本人移民の歩みと地域住民との絆を確認する大切な場である」と強調する。

 当日の会場では、櫓を囲んで踊る日本の盆踊りが夜を彩り、来場者に異国情緒と郷愁を呼び起こす。恒例の飲食ブースも充実しており、焼きそば、うどん、巻き寿司、たこ焼き、弁当、和菓子など、日本の味覚を一堂に味わえる。アイスクリームやバブルソーダ、串焼き、ホットドッグなど子どもから大人まで楽しめる品揃えが用意されている。

 入場は無料だが、来場者には1リットルの牛乳寄付が呼びかけられており、集まった寄付はアラサツーバ市社会福祉基金を通じて地域の支援活動に役立てられる。文化交流と社会貢献を両立させる点も、同行事の特徴だ。

 快適に観覧できるテーブル席や駐車場、飲食用チケットの前売りも実施されており、事前予約が推奨されている。当日の駐車場は混雑が予想されるため、案内に従い異なるゲートが使用されることも注意点として案内されている。

 今回の盆踊りは、日伯関係の歴史的節目を祝うだけでなく、次世代への文化継承を担う場ともなる。


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