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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(238)

2025年9月2日


ただ、日高によると、

「ロンドンと通訳の森田は、なんとか、我々を臣道連盟に結びつけようとしていた」

という。

山下も、こう思い出す。

「向こうは、連盟の命令で我々がやった…という風に、調書を作ろうとしていた」

以上の諸材料から判断すれば「供述調書は改竄だらけ」という結論になる。

この種の改竄は珍しいことではない。警察における供述調書というものは、いつの時代、どこの国でも、警察側が書く。取調べを受ける側が断片的に話す言葉を、適当に文章にし、署名なり拇印をとる。

その折、予め筋書きをつくり、それに合う様に供述を引き出し、内容を作文して行く事は、よく知られている。

結論...

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