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春を彩るロンドリーナ祭り=相川七瀬が「祭りダンス」出演

2025年9月4日

祭りダンスの様子(gruposansey.org.br/londrina-matsuri/)

 グルッポ・サンセイ(城間ミチ代表)が主催する「第21回ロンドリーナ祭り(Londrina Matsuri)―春祭り・第9回技術フェア」がパラナ州ロンドリーナで5日から7日まで開かれる。会場は市内のネイ・ブラガ展示公園(Av. Tiradentes, 6275 - Cilo 2, Londrina)。午前10時から午後11時まで続く3日間の祭典は、日本文化と地域社会をつなぐ恒例行事として定着してきた。今年の最大の目玉は、日本から来伯する歌手・相川七瀬の出演だ。

 相川七瀬は1990年代にデビューし、力強い歌声とエネルギッシュなステージで知られる。ブラジルでは初の大規模な公演となり、ステージでは太鼓やダンサーと共に特別な演出が予定されている。主催者は「相川七瀬さんの出演は祭りに新たな節目をもたらす。世代を超えた観客を魅了するだろう」と期待を寄せる。

 夜の目玉である祭りダンス(Matsuri Dance)では、相川七瀬の新曲でグルッポ・サンセイが振り付けした『ワッショイ!』が披露される。若者も参加できる生バンド演奏による新しい盆踊りで、新しい文化的要素だ。伝統的な盆踊りと現代的なリズムが融合し、若い世代から年配層まで一緒に楽しめるのが特徴。主催団体は「地域に根差した新しい伝統を育てたい」と語る。

 ロンドリーナ祭りは2003年に始まり、初回はニシノミヤ広場で7万人以上を動員した。以来、日系社会と地域住民をつなぐ文化行事として発展を続け、現在は展示公園でより大規模に開催されている。

 会場には特設ステージが組まれ、太鼓や踊りのパフォーマンス、よさこいソーランなど多彩な演目が並ぶ。屋台では寿司や焼きそば、たこ焼きといった定番の日本食に加え、ブラジル風にアレンジされた創作料理も提供される。

 環境や教育の啓発活動にも力を入れる。地元の学校を対象にした「環境:ベストプラクティス」コンクールや、植樹を通じた二酸化炭素削減活動が行われる。さらに、SESI・SENAIによる技術展示、ゲーム文化を紹介する「Matsuri Games」、セスキが運営する子ども広場など、幅広い世代が楽しめる企画が用意されている。

 入場料は一般14レアル、学生や高齢者は7レアル。6歳以下は無料で、浴衣やコスプレで来場した人は無料となる。

 パラナ州政府は同祭りを州公式観光カレンダーに組み込み、「文化と観光を結ぶ象徴」と位置づける。今年は相川七瀬さんの歌声と「マツリダンス」の輪が、春のロンドリーナをいっそう鮮やかに彩ることになりそうだ。


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