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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(240)

2025年9月4日


臣道連盟が襲撃を指揮した、と疑われるのは、その中枢に軍人が居たことによる。が、サンパウロで起きた事件は、すでに記した様に、決行者自身が臣連との関係を明確に否定している。

その後、地方で事件が起こった時、本部役員であった吉川と渡真利は長期的に拘留されており、指揮などできる条件下にはなかった。

無論、それ以前に計画を立てておき、拘留中も、外部の連盟員と連絡をとって指揮していたという可能性も考えられる。が、そう推定できる材料はない。

地方にも軍人の役員はいた。

ビリグイの西方、ヴァルパライーゾという所に救仁郷十憲という連盟支部長が居た。退役陸軍大尉で剣道五段であった。ノ...

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