群馬県人会=副知事や県議会議長と交流=留学生・研修生OB会開催
8月31日に創立80周年と群馬県サンパウロ州姉妹提携45周年記念式典を開催した在伯群馬県人文化協会(磯白田ネウザ会長)は、同日午後5時からサンパウロ市リベルダーデ区の同会館で留学生・研修生OB懇親会を開き、母県から来伯していた大塚康裕副知事、井下泰伸県議会議長ら慶祝訪問団(計6人)との交流を深めた。
会館には群馬県人文化協会役員を含め、留学生・研修生OB・OGら約50人が出席。今回が初来伯だという大塚副知事は、1965年から始まった母県への留学生制度には60年の長い歴史があることに言及。「ブラジルには今まで見たことのない食べ物や飲み物が多く、すごく新鮮な思いがあります。わずかな滞在ですが、その間にぜひ、日伯交流について学び、ブラジルから来られる留学生・研修生の皆様を(母県で)温かくお迎えできるように取り組んでいきたいと思います」とあいさつした。
引き続き、伊勢崎市出身の井下泰伸県議会議長が「大勢の皆様の歓迎を受け、感激しています」と謝辞を述べた上で、同市が8月初旬に41・8度と日本国内で最高気温を更新したことを説明。「ブラジルは熱帯の国で暑いと聞いてきましたが、群馬県の方が暑い」と話すと、会場からは驚きの声があがった。
さらに、井下県議会議長は「先人の方々がブラジルで苦労しながら発展させた遺志を皆様が引き継がれ、その時間を共有できることは素晴らしいこと。今後も次世代の皆様と一緒に未来をつくっていきたい」と思いを語った。
磯会長は「短い滞在期間の中で、こうした留学生・研修生OBたちの懇親会に付き合っていただき、交流の場をつくれたことは本当に嬉しく、ありがたいことです」と述べ、記念式典をはじめとする関連行事を準備した会員と協力したすべての人々に感謝の気持ちを表した。
なお、慶祝訪問団一行は翌9月1日午前、サンパウロ州政府とサンパウロ州議会を訪問後、午後0時半からイビラプエラ公園内にある開拓先没者慰霊碑を訪問して献花を行った。