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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(251)

2025年9月19日

釈放は、司法大臣の命によるもので、これ以上、拘置すべき理由がないという様なことであったらしい」

この件も、判り難い。押岩は明らかにサンパウロで起きた四件の事件の共犯者であり、本人も認めていたのに、釈放というのは理に合わない。

あるいは、それ以前に行われた裁判で、決行者の被告たちが皆「自分で決め自分でやった」と証言し、判決も下って結審していたためかもしれない。いわゆる一事不再理である。

押岩談、続く。

「釈放後、ワシは時々刑務所へ、服役中の同志に面会に行った。刑務所では、画家を指導者に招き、受刑者に絵の勉強をさせていた。同志が描いた見事な作品が、壁にかけてあった。 ...

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