【コラム】奥原マリオ純=(17)ブラジルに生きる「ニホンジン」の記憶
1983年、NHKが放送した連続テレビ小説「おしん」は、世界60カ国以上で大きな反響を呼んだ。ブラジルではTVガゼッタの番組「イマージェンス・ド・ジャポン(日本の映像)」内で週ごとに放映され、2年間にわたり多くの視聴者を魅了した。
企業経営と家族のはざまで苦悩する主人公が、自らの歩みを孫の圭に語り継ぐ姿は、世代を超える物語として世界の人々の心を揺さぶった。祖母が孫に人生を語るという口承の形式そのものが、深い共感を生んだのである。
それから42年後。小説『Nihonjin』(オスカル・ナカザト著)をもとにした長編アニメーション映画『Eu e Meu Avô Niho...
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