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《記者コラム》日本人アーティストが5組も来伯!=12月まで続く貴重なサンパウロ市公演

2025年10月4日

おとぼけビ~バ~(Instagram)
おとぼけビ~バ~(Instagram)

今月から12月にかけて、日本のロック系アーティストのサンパウロ市公演が目白押しだ。それぞれ何かの日本文化イベントに招待されたというわけではなく、公演時期が重なったのは全くの偶然。当地の音楽関係者もわずか2カ月の間に日本から5組ものアーティストが訪れることに驚いている。

まずやってくるのは、女性4人組パンクバンド「おとぼけビ~バ~」。彼女たちは日本での知名度こそ高くないが、海外では数多くのロックフェスに参加し、一部でカルトな人気を築いている。公演は10月31日、サンパウロ市の日本人街リベルダーデ区にあるライブハウス、シネ・ジョイアで行われる。同ライブハウスはかつての日本映画専門映画館を改築してできたことでも知られる。11月2日には米国の人気バンド「ウィーザー」が行うイビラプエラ公園でのフェスティバルにも出演する。

続いては3人組バンド「ボリス」。サンパウロ市西部バラ・フンダのクラブ・ファブリックで11月30日に公演する。ボリスは実験的なエレキギターのノイズ・サウンドを特徴とした「ストーナー・ロック」の第一人者。カルト・アルバムと目される「ピンク」の発売20周年を記念したツアーの一環だ。

12月2日にはフォーク歌手の青葉市子がやってくる。クラシックや電子音楽を織り交ぜた彼女の表現はとりわけ国外での評価が高い。公演はバラ・フンダ駅徒歩圏内のショッピング・ブルボン内ブラデスコ劇場で行われる。

その後、2組のベテラン・バンドが前述のシネ・ジョイアで公演予定だ。12日には「The 5.6.7.8’s」、14日には「少年ナイフ」が公演する。前者はクエンティン・タランティーノの名作映画「キル・ビル」での演奏シーンでも知られ、後者は伝説のロックバンド「ニルヴァーナ」が愛したバンドとして知られる。両バンド共に、日本のガールズ・パンクバンドの先駆けとして世界的に知られ、国外でのファンも多いバンドだ。

5組とも日本国内より国際的な知名度があるアーティスト達だ。彼らを一挙に見ることが出来るということは、ブラジル人はもちろん、サンパウロ市在住の日本人にとっても貴重なこと。コラム子15年のサンパウロ市生活でもこのようなことは初めてだ。これらの公演が成功すれば、さらなる公演も期待される。足を運んでみてはいかがだろうか。(陽)


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