愛知県立大学=ブラック・カルチャー講演18日から=ブラジル人作家イタマール氏登壇

愛知県立大学学術研究情報センター主催、在名古屋ブラジル総領事館後援の「環大西洋の歴史から読み解くグローバル現代文化―ブラック・カルチャーからいま何を学ぶか―」が18日、11月16日、12月3日の3回にわたってハイブリッド方式で行われる。
同イベントでは、アフリカから新大陸に強制連行された人々の歴史をアフリカ文学やブラジル文学、カリブ海文学からひも解く。
第1回は18日13時から15時30分(日本時間)に行われ、「中間航路のこちら側の物語―アフリカ文学が描く環大西洋奴隷貿易」をテーマに粟飯原文子氏(法政大学国際文化学部教授)が講演する。
第2回目は11月16日13時~15時30分に行われ、アフロ・ブラジル人作家のイタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏がブラジル文学をテーマに「ナラティブと時代:ブラジル文学における奴隷制と植民地主義の表象」と題する講演を行う。同氏は、バイーア州サルバドール出身の作家で、黒人、貧困、、土地問題、社会的抑圧などをテーマにした作品を執筆。代表作は、『Torto Arado(トルト・アラード/曲がった鋤)』。同作は2020年にブラジルで大ベストセラーとなり、同年ジャブチ賞(Prêmio Jabuti)を受賞した。
講演では19世紀後半から21世紀初頭のブラジル文学における植民地主義や奴隷制の描かれ方を通じて、その「時代精神」を考察する。講演はポルトガル語だが、日本語同時通訳が準備される。
第3回は12月3日14時から16時30分に行われ、小野正嗣氏(早稲田大学文化構想学部 教授)が「カリブ海文学を日本で読むこと」をテーマに講演する。
対面会場は愛知県立大学長久手キャンパス・学術文化交流センターK棟(愛知県長久手市茨ケ廻間1522番3)で、120人まで参加できる。オンライン参加は500人までの先着順。参加費無料、事前申し込み必須。申込や詳細は同大学サイト(https://www.bur.aichi-pu.ac.jp/renkei/koza/0015086.html)で確認を。