気軽に日本語「話そうかい」=新規ボランティア募集

日本人有志が主催する、日本語学習者らとの交流の場「日本語で話そうかい」。2015年にスタートし、毎回30人以上が集まる日伯交流の場としてにぎわっている。活動を支えるボランティアの輪も広がり、活動も好調だが、同会は「今年は日伯の外交関係130周年。日本語を通じて学習者とより交流を深めていきたいという思いがある。気軽に見学してもらえたら」とさらなる活性化へ向けて新たなボランティアを募っている。
「日本では60歳や70歳の節目の年にお祝いごとがあるんだよ」「ブラジルでは女の子の15歳の誕生日は大勢でお祝いするんだよ」―。第1~3木曜日の午前中、日本語のにぎやかな声が響く。今回のテーマは「お祝いごと」。日本やブラジルの祝い事の紹介を伝え合い、参加者たちは両国の共通点や違いに関心を示していた。
「話そうかい」は日本語教室ではなく、気軽に日本語で会話を楽しむ場だ。日本語ボランティアは文法を教えるのではなく、日本の文化や習慣を紹介しながら、日本語を楽しく使う機会を提供する。
学習者は老若男女、日系・非日系さまざまで、動機も「両親が話していた日本語を使いたい」「日本の文化に興味がある」などさまざま。日本語のレベルも初心者から流暢な人まで幅広いが、日本語がうまく話せないときは参加者同士で助け合う姿もある。
学習者からは「日本文化が好き。勉強や友人と会いに来るなど目的は人それぞれだけど、みんなが楽しみにしている」「日本語ボランティアと直接触れ合うことは特別な機会。日本語教室では味わえないコミュニケーションができる」との声もある。
日本語ボランティアは主に駐在員の配偶者らが中心だが、数年ごとにメンバーが入れ替わるため、同会は「ポルトガル語ができなくても大丈夫。日本語を学ぶブラジル人を応援したい、異文化交流したい、また中・高生の子どもと一緒にボランティアを通じて海外生活の経験を広げたい、などの思いがある方はぜひ参加してみて」と呼び掛けている。
活動は第1~3木曜午前10時から正午。会場はブラジル日本語センター。詳細はグーグルフォーム(https://x.gd/p6W5K)で。見学の申し込みもできる。