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第35回文協現代美術サロン=ユタカ・トヨタ賞を新設

2025年10月24日

第35回文協現代美術サロン
第35回文協現代美術サロン

ブラジル日本文化福祉協会(文協、西尾ロベルト会長)は第35回文協現代美術サロン(35º Salão Bunkyo de Arte Contemporânea)を26日から11月9日まで文協文化スペースで開催する。入場無料。文協創立70周年、日伯修好130周年を記念したもの。開会式と授賞式は10月25日午後3時から。

907件の応募の中から80人の作家が選ばれた。今回、審査は独立性と多様性を重視し、非日系を中心とする専門家が担当。作品は独創性や技術、詩的整合性、概念的意義などの明確な基準に基づいて評価された。その結果、4人の日系ブラジル人作家が受賞し、ブラジル現代美術における日系アートの確かな存在感を示した。

特別賞には、著名な環境芸術家・豊田豊氏の名を冠した「ユタカ・トヨタ賞」が新設された。同氏は招待審査員として、自らが選ぶこの部門で、あえて非日系のブラジル人作家ジュリオ・プリメイロ(Julio Primeiro)氏に賞を授与。文化的な融合と相互理解の精神を象徴する選択となった。

主要受賞者は次の通り。第1位・マウロ・キオシ・ヤマグチ(Mauro Kiosi Yamaguti)氏(インスタレーション「すべての努力が報われるわけではない」)、第2位・ブルナ・キム(Bruna Kim)氏、第3位・アナ・スペッチ(Ana Spett)氏。奨励賞にはペドロ・ハマヤ(Pedro Hamaya)氏、ナオミ・シダ(Naomi Shida)氏、マリアム・ソウザ(Maryam Souza)氏が選ばれた。

主催は文協と同協会美術委員会。トヨタがマスタースポンサーを務め、ヤクルトやSicoobなどが協賛。ブラジル文化省の後援を受けた。平日は13時から19時半、週末は10時から18時。会場入り口はガルボン・ブエノ街596番。詳細はサイト(www.artebunkyo.com.br)で。


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