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ルーラが抱える二つの〝時限爆弾〟=再選に向けたプレ選挙戦開始=なぜ今出馬宣言をしたのか《記者コラム》

2025年10月28日

ジャカルタ・ムルデカ宮殿(インドネシア)で10月23日、ルーラ大統領の誕生日をお祝いするインドネシア共和国大統領プラボウォ・スビアント大統領(Foto: Ricardo Stuckert/PR)
ジャカルタ・ムルデカ宮殿(インドネシア)で10月23日、ルーラ大統領の誕生日をお祝いするインドネシア共和国大統領プラボウォ・スビアント大統領(Foto: Ricardo Stuckert/PR)

相手の選挙布陣が整う前に先手を打つ


ルーラ大統領が来年の大統領選挙に向けて「基礎固めが本格化」という見方が強まっている。彼は10月23日、インドネシア訪問中に記者団へ「80歳を迎えるが、自分には30歳の頃と同じエネルギーがある。ブラジルで4度目の当選を目指す」と早々に宣言した。この動きは、単なる政権継続への意思表明というだけでなく、対立勢力への警戒感を背景に、より戦略的な選挙の新段階に入ったと読み取れる。

ルーラ政権は2023年に第3期をスタートさせたが、経済の低迷、物価上昇、議会基盤の脆さなど、内外に不安材料を抱えている。前回激戦だったように、来年選挙も右左の対立...

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