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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(278)

2025年11月1日


モジの支部長格の中山潔は信者数人から一、〇〇〇コント近く集めて献上した。

加藤・川崎は献上者には、

「優先して日本に返し優遇する」

とか、

「帰国後、献金は日本政府が三倍にして返す」

とか約束していた。

ノロエステ線ビリグイ南方サントーポリス植民地(十一章で既出)の佐々木郭吉は、一、〇〇〇コントという大金を献上、帰国後、陸軍中将に任命されることになっており、本人もそれを信じていた。

この他、加藤は、幾つかの事業計画をつくり、人から金を巻き上げていた。

例えば、先に少し触れた貿易商の設立計画である。

師富栄という人物が、加藤が一回目の訪日の折、貿易商をやりたいという...

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