海外日系人協会=日系青年の夢を応援=平居さん、外間さん
          海外日系人協会営業部の平居弘章さん、外間ユミさんが10月6日、日本留学奨学金プログラム「日本財団・日系スカラーシップ夢の実現プロジェクト」の候補者面接のため来聖。7日に編集部を訪れ、同事業に対する思いを語った。
同プログラムでは中南米および東南アジア地域に住む18〜35歳の日系人を対象に最長5年間の日本留学奨学金を給付し、「夢の実現」を応援する。8月末に書類選考を行い、9~10月に面接による二次選考、10月末に最終合否発表を行う。例年採用人数は10人だったが、今年は応募者増加に応じて採用人数を30人に拡大した。今年の応募者数は100件以上だったという。
2人は候補者面接のため、10月1日から5日までペルーに滞在し24人と面接、その後6日から14日までブラジルに滞在し31人と面接を行った。候補者らは面接で法学や建築学、日本語教育学、調理学(寿司)、環境学、海洋寄生虫学など日本で学びたいことや学んだことを如何に自国で活かすかについて熱心に語ったという。2人は「いずれの『夢』も応援したいものばかりでした」と候補者たちの有望さに笑顔を見せながらも、今後の選考の難しさに頭を抱えた。
平居さん(福岡、38)は長年同事業の運営に携わってきたが、今年から別事業の担当へ異動になるという。平居さんは「日系青年たちの頑張りを一番近くで応援できる業務でとてもやりがいを感じていました。担当からは外れますが、皆さんの夢の実現をずっと応援しています」と語った。
後任となる外間さん(神奈川、28)は両親が日系アルゼンチン人でスペイン語が堪能、海外日系人協会で勤務を始めてまだ1カ月目だという。プロジェクト採用人数が増えたことでこれまでの担当者より行うべき業務と職務に対する責任は増したが、「ペルーでは日系団体や関係機関を訪問させてもらいましたが、まだまだプロジェクトの存在が知られていないと感じました。多くの日系青年に留学のチャンスを得てもらいたいので、より広報活動を充実させたいです」と語った。








