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ACAL=死者の日に第2回慰霊祭=神道で人種関係なく供養

2025年11月6日

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リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、藤田ダニロ会長)は11月1日(土)午前、第2回慰霊祭をサンパウロ市の東洋文化会館で開催し、約300人が参加した。元役員や世話になった人々、会員の家族を死者の日(2日)に合わせて供養するための行事だ。

藤田会長は「奇しくも今週、リベルダーデが『2026年の世界の旅先25選』に選ばれ、世界的にも有名になった。これは先人が日本文化普及に尽力して、この地区の特色として際立たせてくれたおかげ。その貢献に報いる意味でも、今日はしっかりと供養したい。リベルダーデは日系人だけでなく、多文化共存が魅力の街。人種関係なく、誰でもこの供養に参加できる。今年もブラジル人の人が大分参加してくれた」と挨拶した。

矢野ペドロ副会長も「先輩がいるから我々がこうして活動できる。今年は150人以上が家族の先祖の慰霊申込みをしてくれた。死者の日に諸先輩の魂を慰めることは、我々の重要な務め」と意義を強調した。

来賓のブラジル日本都道府県人会連合会・谷口ジョゼ会長は、移民の無縁仏が各地に散らばっており、このような慰霊行儀が重要である歴史的な必然性を説明した。ブラジル日本文化福祉協会の平野オストン副会長も「このような慰霊祭はぜひ継続してほしい」と述べた。

南米大神宮の逢坂和男神主が取り仕切り、修祓、遷霊、献饌、玉串奉奠、撤饌などの儀を行い、来場者から寄せられた家族名を読み上げ、慰霊の祈りが捧げられた。

夫と娘の名前を供養リストにあげたという西昌子さん(92歳、東京都出身)と大沢家のご先祖様全員をリストにあげたという大沢晴子さん(83歳、鹿児島県)は、「サウーデから参加した。死者の日にこのような慰霊祭に参加でき、心が清められる思いがする」と清々しい表情を浮かべた。

神道は日本古来の信仰、祖先崇拝、自然への畏敬などが長い年月をかけて形成されたもの。広義には「宗教」の一種と捉えられているが、特定の教義や経典、開祖が存在しないため「宗教ではない」と言われることもある。


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