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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(303)

2025年12月9日


 苦境も経験した。

 スタンダードとの提携以前、自社製の紅茶をアルゼンチンに輸出していたが、その当時、

 「不況で、お茶が売れなかった年など、ブエノス・アイレスの大通りを夢遊病者の様に歩いた。自殺を考えたこともある」

 と、後に金子に語っている。

 スタンダードと提携、紅茶をニューヨークやロンドンへ輸出するようになると、自分で出かけて行って、セールスや品質の研究をした。英語は家庭教師を雇って勉強した。たいして上達しなかったが、紅茶に関することになると、不思議に会話ができたという。

 さらに、二人の息子をイギリスに送って、紅茶の勉強をさせるという徹底ぶりであった。

 山本周作の話...

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